第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)

エッセイ

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第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)

6月22日〜6月26日頃

 

花菖蒲が花を咲かせる時期

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最近、増し土をした若木の枝先から新芽が出てきた。植え替えや増し土、なんとか夏に間に合ってよかった。暖かくなって、光が出て、植物たちは嬉しそうにしている。人間たちは、夏越の祓え(なごしのはらえ)やらなにやら、これから来る夏を乗り越えようと準備している。とはいえ、その前にこの梅雨を乗り越えなければならない。湿度が高いのも、濡れるのもあんまり好きではない。けれど、植物たちが元気なのはいいなと思う。人の憂いと関わらず、葉は萌芽してくれる。黄色いお腹を膨らませて黄鶲(きびたき)は鳴く。花を濡らして、菖蒲は水辺に揺れている。

 

 

 

 

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参考図書・資料:

山下 景子(2013年)『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314846

(仲夏、夏至・次候、第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく))

プロフィール

1992年生まれ。京都在住。
精神保健福祉士、文筆家、英語講師、ライティング講師。
英語や京都、メンタルヘルス分野を中心に、企業等でフリーランスとして執筆を行なう。
また、塾や就労移行支援施設で講師として活動している。
ライティング、英語、英会話、カウンセリングの個別相談にも対応。
TOEIC920点、精神保健福祉士(国家資格)を保有。
死生観について在野、たまに在学で思索中。
趣味はチェロやギターの演奏、紅茶、京都散策、建築探訪、美術館巡り。
(撮影:橋本優馬)

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Nika Nishimura

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