第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)

エッセイ

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第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)
7月12日〜7月16日頃

朝の静寂の中で蓮の花が開く時期
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若葉の柔らかさを、優しい友の手のように感じる。早朝、蓮が花開くこの候、増し土をしたフィカスも元気に青葉を繁らせている。その葉に軽く触れていると、ふと、気持ちのやりとりが仄かに閃くように感ずる。遠くでなくとも、木霊(こだま)は聴こえるのかもしれない。

少し前、小暑に入り、暑中となった。合歓(ねむ)の木が、薄桃色の刷毛のようなふわふわした花を咲かせる。綺羅めく瑠璃色をした大瑠璃(オオルリ)が、人には聞きなすことのできない、高く澄んだ声で話す。空に筆を滑らすように飛ぶ燕が、二度目の巣作りをし、雛に食べ物を運んで来る。人でなくても、木でなくても、そこに気持ちはあるのかもしれない。

 

 

 

 

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参考文献・資料:
山下 景子, 『二十四節気と七十二候の季節手帖』, 成美堂出版, 2013年. https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314846

(晩夏、小暑・次候、第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく))

プロフィール

1992年生まれ。京都在住。
精神保健福祉士、文筆家、英語講師、ライティング講師。
英語や京都、メンタルヘルス分野を中心に、企業等でフリーランスとして執筆を行なう。
また、塾や就労移行支援施設で講師として活動している。
ライティング、英語、英会話、カウンセリングの個別相談にも対応。
TOEIC920点、精神保健福祉士(国家資格)を保有。
死生観について在野、たまに在学で思索中。
趣味はチェロやギターの演奏、紅茶、京都散策、建築探訪、美術館巡り。
(撮影:橋本優馬)

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Nika Nishimura

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