エッセイ 第四十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる) ーーーーー第四十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)9月2日〜9月7日頃 稲の実る時期ーーーーー 晩夏の風、百舌、再会に着想した詩、3首。 風薙ぎに草葉も陰も目を細め穂波を眺みついつしか月待ち ... 2024.09.07 エッセイ詩
エッセイ 第四十一候 天地始粛(てんちはじめてさむし) ーーーーー第四十一候 天地始粛(てんちはじめてさむし)8月28日〜9月1日頃 秋の気配を僅かに感じられる時期ーーーーー 天地始粛(てんちはじめてさむし)。静粛の粛には、静まる、弱まるという語義があるそ... 2024.08.31 エッセイ
エッセイ 第四十候 綿柎開(わたのはなしべひらく) ーーーーー第四十候 綿柎開(わたのはなしべひらく)8月23日〜8月27日頃 綿の実が弾け、ふわふわとした綿花をつける時期ーーーーー 今年はじめて、京都五山送り火の点火を見た。小さな赤い灯が滔々(とうと... 2024.08.24 エッセイ
エッセイ 第三十八候 寒蝉鳴(ひぐらしなく) ーーーーー第三十八候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)8月13日〜8月17日頃 蜩の鳴く時期ーーーーー ともがらと互いの幸を祈り合う真夏の陽高い昼ひなか 西村二架 蝉の寿命は短い。 短い? それでは私たちはどう... 2024.08.17 エッセイ
エッセイ 第三十七候 涼風至(すずかぜいたる) ーーーーー第三十七候 涼風至(すずかぜいたる)8月8日〜8月12日頃 夏の間に、秋の風がわずかに顔を覗かせる時期ーーーーー 夜影涼し立秋なりて雲見やる僅か感ずる行き合いの空 西村二架 立秋を過ぎた。ま... 2024.08.10 エッセイ
エッセイ 第三十五候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) ーーーーー第三十五候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月29日〜8月2日頃 土が湿り気を帯び、蒸し暑さが増す時期ーーーーー 夏はその生命の溌剌(はつらつ)さの中に、どこか死を匂わせる、と誰かが言... 2024.08.03 エッセイ
エッセイ 第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ) ーーーーー第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日〜7月28日頃 桐が花を結ぶ時期ーーーーー 大きな蝉の声で目が覚めた。 昔から、意図的でない大きな音が苦手で、車や電車の音が近くで聞... 2024.07.27 エッセイ
エッセイ 第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう) ーーーーー第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)7月17日〜7月22日頃 鷹の子が飛び方を学ぶ時期ーーーーー 暑い。暑くて、外に出ると体力気力が失くなっていく。太陽の強さに、いつもより日月(... 2024.07.20 エッセイ
エッセイ 第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく) ーーーーー第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日〜7月16日頃 朝の静寂の中で蓮の花が開く時期ーーーーー 若葉の柔らかさを、優しい友の手のように感じる。早朝、蓮が花開くこの候、増し土をした... 2024.07.13 エッセイ
エッセイ 第三十候 半夏生(はんげしょうず) ーーーーー第三十候 半夏生(はんげしょうず)7月2日〜7月6日頃 生薬にもなる半夏(烏柄杓)が苞を持つ時期ーーーーー 「そう考えると、死ぬということも、キノコがまた菌糸に戻るように、「ひとつ」に戻って... 2024.07.06 エッセイ