第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

エッセイ

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第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
7月23日〜7月28日頃

桐が花を結ぶ時期
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大きな蝉の声で目が覚めた。

昔から、意図的でない大きな音が苦手で、車や電車の音が近くで聞こえるのもあまり得意でない。

蝉の声も、この頃、頓に騒がしくなっているように感じる。

でも、夏の本番である大暑らしいとは思う。

 

数日前、多肉植物や山野草を譲り受ける機会があった。その日はあいにくの大雨で、頭から爪先までずぶ濡れになりながら植物たちを運んだ。

大雨も、この大暑をよく表している。「もうどれだけ濡れたっていいや」と思えるほど雨に降られたのは、どれくらい振りだったろうか。小学生か中学生の頃、バスケの試合帰りかなにかのとき、大雨が降る体育館の駐車場を走り回ったことを覚えている。

暑さや驟雨には気が滅入ることが多い。けれどそこには、受け取ることができるものもある。そういうことを、久しぶりに思い出した。

 

 

 

 

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参考文献・資料:
山下 景子, 『二十四節気と七十二候の季節手帖』, 成美堂出版, 2013年. https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314846

(晩夏、大暑・初候、第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ))

プロフィール

1992年生まれ。京都在住。
精神保健福祉士、文筆家、英語講師、ライティング講師。
英語や京都、メンタルヘルス分野を中心に、企業等でフリーランスとして執筆を行なう。
また、塾や就労移行支援施設で講師として活動している。
ライティング、英語、英会話、カウンセリングの個別相談にも対応。
TOEIC920点、精神保健福祉士(国家資格)を保有。
死生観について在野、たまに在学で思索中。
趣味はチェロやギターの演奏、紅茶、京都散策、建築探訪、美術館巡り。
(撮影:橋本優馬)

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Nika Nishimura

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