エッセイ

第三十候 半夏生(はんげしょうず)

ーーーーー第三十候 半夏生(はんげしょうず)7月2日〜7月6日頃 生薬にもなる半夏(烏柄杓)が苞を持つ時期ーーーーー 「そう考えると、死ぬということも、キノコがまた菌糸に戻るように、「ひとつ」に戻って...
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第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく)

ーーーーー 第二十九候 菖蒲華(あやめはなさく) 6月22日〜6月26日頃   花菖蒲が花を咲かせる時期 ーーーーー 最近、増し土をした若木の枝先から新芽が出てきた。植え替えや増し土、なんとか夏に間に...
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第二十八候 乃東枯(なつかれくさかるる)

ーーーーー第二十八候 乃東枯(なつかれくさかるる)6月22日〜6月26日頃 靭草(ウツボグサ)の花が咲き、花穂(かすい)が落ちる時期ーーーーー 夏至。一年の中で最も昼が長く夜が短い日。夏の短夜、夜が短...
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第二十六候 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)

ーーーーー第二十六候 腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)6月11日〜6月15日頃 土の中で育った蛍が、草の下から現れる時期ーーーーー 演奏表現とはいったいなんだろうかと、大学の頃からずっと思う。い...
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第二十五候 蟷螂生(かまきりしょうず)

ーーーーー第二十五候 蟷螂生(かまきりしょうず)6月6日〜6月10日頃 蟷螂(かまきり)が生まれ来る時期ーーーーー 今年は梅雨の気配が遅いような気がする。紫陽花(あじさい)が好きな身としては、外でゆっ...
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第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)

ーーーーー第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)5月31日〜6月5日頃 麦が実りのときを迎える時期ーーーーー 真鴨は春に北へ帰る。 遠く姿を遥(はる)かせる。 どこへ帰るか。 どこに帰り、どこに居るか...
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第二十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)

ーーーーー第二十二候 蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)5月21日〜5月25日頃 蚕が孵り、桑をたくさん食べ始める時期ーーーーー 麦の穂が実り、少し満ちる。卵から孵った蚕が桑を食む。世界が在り、自分が...
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第二十一候 竹笋生(たけのこしょうず)

ーーーーー第二十一候 竹笋生(たけのこしょうず)5月15日〜5月20日頃 竹が栄養を子に注ぎ、筍が出づる時期ーーーーー 立夏も末候となり、青葉の耀(かがや)く季節。植物たちの元気さに気押されるような心...
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第二十候 蚯蚓出(みみずいずる)

ーーーーー第二十候 蚯蚓出(みみずいずる)5月10日〜5月14日頃 陽光に、土の中からみみずが顔を出す時期ーーーーー 初夏の風物を詠んだ詩、2首。 ふと見(まみ)ゆ夏の翠(みどり)に掬われる木苺のよう...
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第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)

ーーーーー第十八候 牡丹華(ぼたんはなさく)4月30日〜5月4日頃 牡丹の花が咲く時期ーーーーー 夏の足音が聞こえてきた。先日、『贈与論 資本主義を突き抜けるための哲学』第2回の読書会を終えて、世界観...
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