第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)

エッセイ

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第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる)
5月31日〜6月5日頃

麦が実りのときを迎える時期
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真鴨は春に北へ帰る。

遠く姿を遥(はる)かせる。

どこへ帰るか。

どこに帰り、どこに居るか。

何を見、何を思って暮らすか。

遠く独り*で、私は決められるだろうか。

軽鴨は春に北に帰らない。

近く姿を悠(はる)かせる。

 

*独り:「そうだ、僕はずっと、ずっと、ずっと、「独り」だった。そのことが体の隅々まで冷たい液体が流れてゆくように僕を満たした。静かだった」梨木香歩『沼地のある森を抜けて』96/100%地点、https://www.shinchosha.co.jp/book/125339/

 

 

 

 

「note始めました。いまのところ内容はこちらのサイトとほとんど同じですが、いずれnoteだけに挙げるものもあるかもしれません。よければフォローいただけるとうれしいです。」https://note.com/nnwwjd/n/nb7f212219bc8

参考書籍:
山下 景子(2013年)『二十四節気と七十二候の季節手帖』成美堂出版https://www.seibidoshuppan.co.jp/product/9784415314846

(初夏、小満・末候、第二十四候 麦秋至(むぎのときいたる))

プロフィール

1992年生まれ。京都在住。
精神保健福祉士、文筆家、英語講師、ライティング講師。
英語や京都、メンタルヘルス分野を中心に、企業等でフリーランスとして執筆を行なう。
また、塾や就労移行支援施設で講師として活動している。
ライティング、英語、英会話、カウンセリングの個別相談にも対応。
TOEIC920点、精神保健福祉士(国家資格)を保有。
死生観について在野、たまに在学で思索中。
趣味はチェロやギターの演奏、紅茶、京都散策、建築探訪、美術館巡り。
(撮影:橋本優馬)

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Nika Nishimura

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