エッセイ

第四十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)

ーーーーー第四十二候 禾乃登(こくものすなわちみのる)9月2日〜9月7日頃 稲の実る時期ーーーーー 晩夏の風、百舌、再会に着想した詩、3首。   風薙ぎに草葉も陰も目を細め穂波を眺みついつしか月待ち ...
エッセイ

第四十一候 天地始粛(てんちはじめてさむし)

ーーーーー第四十一候 天地始粛(てんちはじめてさむし)8月28日〜9月1日頃 秋の気配を僅かに感じられる時期ーーーーー 天地始粛(てんちはじめてさむし)。静粛の粛には、静まる、弱まるという語義があるそ...
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第四十候 綿柎開(わたのはなしべひらく)

ーーーーー第四十候 綿柎開(わたのはなしべひらく)8月23日〜8月27日頃 綿の実が弾け、ふわふわとした綿花をつける時期ーーーーー 今年はじめて、京都五山送り火の点火を見た。小さな赤い灯が滔々(とうと...
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第三十八候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)

ーーーーー第三十八候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)8月13日〜8月17日頃 蜩の鳴く時期ーーーーー ともがらと互いの幸を祈り合う真夏の陽高い昼ひなか 西村二架 蝉の寿命は短い。 短い? それでは私たちはどう...
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第三十七候 涼風至(すずかぜいたる)

ーーーーー第三十七候 涼風至(すずかぜいたる)8月8日〜8月12日頃 夏の間に、秋の風がわずかに顔を覗かせる時期ーーーーー 夜影涼し立秋なりて雲見やる僅か感ずる行き合いの空 西村二架 立秋を過ぎた。ま...
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第三十五候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)

ーーーーー第三十五候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)7月29日〜8月2日頃 土が湿り気を帯び、蒸し暑さが増す時期ーーーーー 夏はその生命の溌剌(はつらつ)さの中に、どこか死を匂わせる、と誰かが言...
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第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

ーーーーー第三十四候 桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)7月23日〜7月28日頃 桐が花を結ぶ時期ーーーーー 大きな蝉の声で目が覚めた。 昔から、意図的でない大きな音が苦手で、車や電車の音が近くで聞...
エッセイ

第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)

ーーーーー第三十三候 鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)7月17日〜7月22日頃 鷹の子が飛び方を学ぶ時期ーーーーー 暑い。暑くて、外に出ると体力気力が失くなっていく。太陽の強さに、いつもより日月(...
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第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)

ーーーーー第三十二候 蓮始開(はすはじめてひらく)7月12日〜7月16日頃 朝の静寂の中で蓮の花が開く時期ーーーーー 若葉の柔らかさを、優しい友の手のように感じる。早朝、蓮が花開くこの候、増し土をした...
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第三十候 半夏生(はんげしょうず)

ーーーーー第三十候 半夏生(はんげしょうず)7月2日〜7月6日頃 生薬にもなる半夏(烏柄杓)が苞を持つ時期ーーーーー 「そう考えると、死ぬということも、キノコがまた菌糸に戻るように、「ひとつ」に戻って...
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