エッセイ

第十六候 葭始生(あしはじめてしょうず)

ーーーーー第十六候 葭始生(あしはじめてしょうず)4月20日〜4月24日頃 葦の芽が、水の中から角のように突き出してくる時期ーーーーー 春を契機に浮かんだ詩、3首。   ふと見ゆるひとのやさしさ明日葉...
エッセイ

第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)

ーーーーー第十四候 鴻雁北(こうがんかえる)4月10日〜4月19日頃 雁(かり)が北に帰る時期ーーーーー 暖かくなった。雪柳が、真っ白な花を数えきれないほどつけている。春に咲く雪を、清流の上に投げかけ...
エッセイ

第十三候 玄鳥至(つばめきたる)

ーーーーー第十三候 玄鳥至(つばめきたる)4月5日〜4月9日頃 燕が日本に帰り来たる時期ーーーーー 4月のこの時節は、春惜月(はるおしみづき)とも呼ばれるそうだ。桜が散り、行く春を惜しむ気持ちが感じら...
エッセイ

第十一候 桜初開(さくらはじめてひらく)

ーーーーー第十一候 桜初開(さくらはじめてひらく)3月26日〜3月30日頃 桜が花を開く時期ーーーーー 花時を数える季節。開花や散花(ちりばな)に気を揉み、咲いてはよろこび、散っては嘆く。その傍らで、...
エッセイ

第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)

ーーーーー第十候 雀始巣(すずめはじめてすくう)3月21日〜3月25日頃 春分を過ぎ、雀が巣を作り始める時期ーーーーー 桜の季節に寒さの戻る、花冷えの今年。恵文社にて出版記念の対談に参加した。 対談テ...

春彼岸、花蕾

淡色蕾をほどく桜の樹蜜を啄ばむ雀の群れ雀を見やり、流れる川川のせせらぎを聴きながら絹のように下がる夜の帷
エッセイ

第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)

ーーーーー第九候 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)3月16日〜3月20日頃 菜虫が羽化して、蝶となる時期ーーーーー 山笑う。 花が笑さき、人が笑えむ。 雪は解け、蕨わらびが育ち、蝶は舞う。   冬に眠っ...
エッセイ

第七候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)

ーーーーー第七候 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)3月6日〜3月10日頃 蛇や蛙、蜥蜴とかげも含む小さな生き物たちが、巣穴から這い出てくる時期ーーーーー 桃の枝を飾った。ただそれだけで、この世の見え...
エッセイ

第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)

ーーーーー第六候 草木萌動(そうもくめばえいずる)3月1日〜3月5日頃 冬の間眠っていた草木が芽生え伸長する時期ーーーーー 3月ともなると、いよいよ春の日間近という感じがする。 とはいえまだまだ余寒に...
エッセイ

第五候 霞始靆(かすみはじめてたなびく)

ーーーーー第五候 霞始靆(かすみはじめてたなびく)2月24日〜2月28日頃 土が湿り気を帯び、霞が辺りにたなびく時期ーーーーー この時候は、はりつめた冬の空気が徐々に和なぎ、空気に温ぬくみが含まれる中...
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